干支 申

 
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ようこそ「イロネンド」へ! このサイトでは色粘土と羊毛フェルトで作る動物作品を紹介しています。

申-サル

猿より鳥!鳥!鳥!

 干支ネンドを始めて2回目の年賀状の時期がやってきたその当時、私は大学で動植物を追っかけるサークルの鳥類班に入り、毎日楽しい鳥見生活を送っていました。大学の授業中も野鳥の図鑑を眺めるか鳥の落書きをしているか寝ているかという始末。そんな鳥テンション最高潮の時期に年賀状を作ることになったら、やっぱり何かしらの鳥要素を入れたくて仕方がなくなるわけです。鳥班の先輩に鳥好きアピールしたくて仕方ないわけです。もう頭の中は「どんな猿を作るか」よりも「どんな鳥をどうやって入れるか」でいっぱい。その結果、猿はなんとなくのお猿さん、その手に偉そうにさえずる小鳥を乗せた姿となったんですね。ほんと猿に失礼極まりない。作りたいものと別に作りたくないものとの折り合いをつけることの難しさを少しだけ知ったのでした。既に干支ネンド制作の危機?

未だ見ぬ鳥に想いを馳せて。

 というわけで、てきとうに作ったこの猿は普通にニホンザルと思っていただくとして、この赤い小鳥は何かというと、日本三鳴鳥に輝くコマドリという日本の野鳥です。鮮やかな色、愛らしい姿、美しい鳴き声と憧れを抱くに十分な鳥で、しかしこれが全然姿を見られない。一度少し標高の高い山で合宿した際、目の前の藪で鳴いていたのに最後まで姿を見せてくれなかったという悔しい体験もあって、この鳥を見ることができますようにという願いも込めて選んだんでしょう。2009年現在も見れてませんが。
 この野鳥の特徴的なのはなんと言ってもさえずる姿。これでもか!ってくらい口を開けて胸張って、しっぽを立てて高らかにさえずります。ネンドではかなりデフォルメして尻尾は短いしなんか小首をかしげてますが、まぁそこは猿のデフォルメ具合に合わせて可愛らしさをプラスということで許して下さい…(鳥好きはなかなか厳しい人が多いので実は鳥作るのって怖いんですよ、わかるだけに。笑)

  • 仕様:モデルマジック 完全立体
  • 制作:2003年12月
  • 高さ:サル5.5cm

saru1.jpgサルとコマドリ
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