干支 戌

 
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ようこそ「イロネンド」へ! このサイトでは色粘土と羊毛フェルトで作る動物作品を紹介しています。

戌-イヌ

THE ニッポンの犬

 犬が好きだ。
 小学校5年の時に我が家に初めての犬がやってきて、それから本などを読み(眺め?)漁り、自分の犬の性質から他の犬種まで当時は子どもなりにかなり詳しくなっていった。今でもその名残で多少の知識があるので、ちょっとした高級住宅街や広い公園なんかに行くとなかなか多様な犬種が見られて軽い興奮状態になってしまう。笑 ロットワイラーとかボルゾイとかウルフハウンドとかああいう普通飼えないのとか見るとほんとやばい。あんな凶悪だったり馬みたいだったりするものをどうして日本の住宅事情で飼えようか? あ、失礼興奮しちゃった。
 とかなんとか言いつつ、たくさんの犬種に迷うことなくこの年のモチーフは即決。我が愛犬はラブラドール・レトリバーという洋犬、せっかくだけど日本の年賀状にするならやっぱりそこは日本犬でしょう、さらに言えば日本犬代表はあいつっしょ! ということであっさり柴犬になりました。(ちょーっと柴犬には見えないけどね…)

笑顔がいいよね。

 犬のどこが好きか?って聞かれたら間違いなく「笑顔」。
 ハァハァ舌出してりゃいつでも笑顔みたいな顔だけど、そうじゃない。遊んでもらってる時、撫でてもらってる時、大好きな人と一緒にいる時に見せる嬉しそうな顔がもうたまらなく好き。これはどんなへちゃむくれな犬でも一緒だと思う。まぁ、うちの犬の笑顔が一番好きなんですが。笑
 そんな大好きな表情を作ってみたくて、素材は細かい表現ができそうなフィモを選択。ポーズは私の好きなお座りして飼い主を見つめる姿に。そして犬の一番のチャームポイントだろうと勝手に思っている「舌の下からのぞく下顎の牙」…ってちょっと自分で書いてて自分が気持ち悪くなってきたけど
 フィモの扱いも表現力も未熟だけど、これは焼きあがった瞬間からもうかわいくてかわいくて、作りたいものが作れた!と大満足。残念なのが、写真に撮るとひとつもその可愛さが出てこないこと…手の上で転がして愛でて脳内補正しまくってたんだろうけど、それでもどこかに良い撮影条件はあったはずだと思う。自分の撮影技術の未熟さを呪いつつ、そんな写真で年賀状に仕立てたのでした。(そしたらCGみたいとか言われて本当にショックだった…一番言われたくない言葉かも。)

今は何処に…

 年賀状とは本当に関係ない話。
 そんな愛着たっぷりのネンド柴の笑顔をいつでも見られるよう、トイレの窓際の観葉植物のそばに置いていたある日のこと…トイレから出てきた母から伝えられた柴の悲しい最期 「トイレに落ちて流れちゃった」
 初めてネンドにちょっと涙が出た。笑 下水管を通ってどこでどうなったのやら、もうきっと跡形もないのだろうけど…年賀状のために作ってから3年、もういちど写真を撮ることもなく失くしてしまったことが悔やんでも悔やみきれない。今ならもう少し可愛く撮れたかもしれないのになぁ、と思いながらこのページの画像を選んでいるのです。
 ネンドはちゃんと保管するかベストショットをしっかり撮っておくこと。そんな教訓をくれた柴、いつかもっと愛らしく作り直してやろうじゃないか。犬をいっぱい作りたいなぁ。

年賀状としての画の話。

 うっかり自分の犬愛ばかり気持ち悪く語ってしまったので最後に真面目な話。
 年賀状にする、と決まっているからには必ず写真を撮って年賀状の紙面にレイアウトし、文字の入るところなんかも考えなければいけないわけで作った後が結構大変。戌年のこの時は、今まで粘土の大きさがわからないという話をたくさんもらったのでパッと見でわかるようにしよう!と考えたのが、このみかんでした。
 正月だからみかんでしょう、という短絡的な考えのもと、みかんと一緒に白バックで撮影。出来上がった画は、「みかんと犬…だから何?」という痛い結果に。しかも暗く撮れた画像を無理に明るく補正したためノッペリとしてしまい、挙句「CGみたい」などと言われてしまっては大きさ比較もなんの意味も成さない。小道具の使い方、背景の選択、ライティング…全てに計画性を持って作れるようになるのは果たしていつになることやら? ここから数年、年賀状苦が続く。(いつのまにか苦に…!)

shiba1.jpg戌年年賀状
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shiba3.jpg友情出演、愛犬クッキー。笑

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  • 仕様:FIMO 完全立体
  • 制作:2005年12月
  • 高さ:4cm